奈良きたまち

〜歴史のモザイクのまち〜

きたまちの年中行事

きたまちの年中行事をご紹介します。

1月 1/1
初詣 【東大寺大仏殿】
元旦の午前0時から午前8時まで、普段通れない中門が開扉され、大仏殿が無料で参拝できます。また、年に2回しか開かない観相窓から、大仏様のお顔を拝顔することができます。
除夜の頃から中門の外、鏡池付近では「とんど」が、中門内側、大仏殿参道の両側の水路では篝火(かがりび)がたかれ、美しい幻想的な雰囲気をかもし出します。
1/7
修正会(しゅしょうえ) 【東大寺大仏殿】
修正会は、正月に祈修する法会という意味で、古くから諸大寺で営まれてきました。東大寺でも平安時代には7日間行われていましたが、応仁の乱から続く戦国時代に中絶し、江戸時代に規模を縮小し再興されました。
第4週土曜日
若草山の山焼き 【若草山】
古都奈良に早春を告げる行事として有名な若草山の山焼き。午後6時に打上げ花火の合図の後、午後6時15分に山肌に一斉点火。やがて全山が火に包まれ、古都の夜空に浮かびあがります。
2月 2/3
節分 【東大寺二月堂】
14時頃、本堂内での法要の後、二月堂の舞台の上から豆がまかれます。参拝者は舞台下の芝生で豆を受けとります。近年は福豆だけでなく、福鈴、お菓子、あんぱんなどもまかれ、多くの参拝者で賑わいます。
2/3
星供養 【東大寺二月堂】
節分の日の夕刻、二月堂本堂に万灯明をともし、星に除災与楽を祈る法要。万灯明の明かりのもと、修法のささやきと祈祷簿を繰る音だけが耳に届く物静かな法要です。
2/3
御田植祭(おたうえまつり) 【手向山八幡宮】
豊作を祈って行われる田植えの神事。翁面をつけた田主、牛の面をつけた童子、数人の巫女らが能楽の形式で農作業の行程を演じます。御田植祭後、拝殿より豆がまかれます。
2/11
二月堂竹送り 【観音寺〜東大寺二月堂】
二月堂の「お水取り」の用いる真竹を、京田辺の観音寺から二月堂まで送り届ける行事。当日は、トラックで奈良阪まで、そこから大八車や肩に担いで竹を二月堂まで運びます。転害門前では少し休憩をはさみ、お茶やぜんざいがふるまわれます。
修二会の竹は、昔から山城地方などからの竹送りで調達されていましたが、戦後は途切れていました。それを京田辺市の山城松明講(やましろたいまつこう)の皆さんが昭和53年に復活。講による竹送りを知った奈良街道まちづくり研究会が、1999年から転害門前で「お迎え式」を開催。まさに京都と奈良を結んだ「奈良街道」を象徴するイベントです。
初午の日
初午法要 【慈眼寺】
厄除発祥の寺として有名な慈眼寺。本尊は聖武天皇御感得の霊仏を刻んだものと伝えられ、厄除け観音という名で親しまれています。当日は本尊が特別開扉され、祈願および護摩木供養が行われます。
3月 3/1〜3/14
修二会(しゅにえ) 【東大寺二月堂】
「お水取り」「お松明(おたいまつ)」という名で親しまれている、春の訪れを告げる行事。東大寺二月堂の本尊、十一面観音菩薩の宝前で行われます。期間中、午後7時の大鐘を合図に「お松明」に点火。夜半遅くまで、世界平和と人々の幸せを祈る行が行われます。
東大寺の長い歴史にあって、修二会だけは1250有余年もの間一度も絶えることなく、今日に至るまで営まれてきました。
初午の日
二の午法要 【慈眼寺】
二月の初午法要に参拝できなかった人々のために、三月の初めての午の日に行われる、初午と同様の法要です。
4月 4/8
仏生会(ぶっしょうえ) 【東大寺大仏殿】
お釈迦様の誕生日である4月8日を祝う法要。「花祭り」「甘茶かけ」とも呼ばれます。大仏殿の前には花で美しく飾った花御堂をが設けられ、右手は天を指し、左手は地を指した可愛らしい誕生仏が安置されます。朝8時から法要が営まれ、その後午後3時ごろまで参詣者も自由に甘茶を誕生仏にかけることができます。甘茶のふるまいもあります。
4/25
文殊会 【般若寺】
本尊の文殊菩薩の会式。コスモス寺として親しまれる寺ですが、文殊会の頃は山吹の花が美しく寺を彩ります。
5月 5/1
献氷祭 【氷室神社】
奈良時代、吉城川上流の春日のふもとに設けられた氷室(氷の貯蔵庫)に、氷の神を祀ったのが始まり。製氷業者の信仰が篤く、全国の製氷業者、氷小売業者が参列します。神前にはタイやコイを封じ込めた高さ1mの氷柱「鯉の滝のぼり」などが奉納され、午後からは神社伝来の舞楽が奉納されます。
5/2
聖武天皇祭・最勝十講 【東大寺天皇殿・大仏殿】
東大寺を創建された聖武天皇の御忌法要。午前中は天皇殿で最勝十講の法要があり、午後からは大仏殿 において式衆僧侶や稚児など約300人からなる行列と聖武天皇御忌法要が行われます。さらに大仏殿前の鏡池の水上舞楽台で、舞楽と慶讃能が奉納されされます。
5/3
山陵祭 【聖武天皇陵・東大寺大仏殿】
東大寺一山の僧侶が朝8時半に大仏殿を出発、一列となり大仏池の畔を経て転害てがいもんをくぐり、一条通りを西に進み、聖武天皇陵へ向かいます。御陵の遥拝所で読経、献茶などの法要が行われた後、隣の光明皇后陵を参拝。その後再び大仏殿に戻って裏千家による献茶式が行われ、献茶式終了後は抹茶がふるまわれます。
5/15
珠光忌 【称名寺】
茶道の祖とされる村田珠光のご命日追善法要。珠光は侘茶(わびちゃ)の祖といわれる人物で、称名寺にはその碑があります。当日は、本尊と茶室(珠光庵)が見学でき、客殿にて薄茶がふるまわれます。
7月 7/5
俊乗忌 【東大寺俊乗堂】
俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)は、鎌倉時代の東大寺の僧。1180年、平重衡の南都焼討ちによって焼失した東大寺を再建するため、「造東大寺大勧進職」として諸国を勧進して寄進を募り、大仏様を修復・鋳造、東大寺の復興に大きく貢献しました。
7月5日はその命日にあたり、俊乗堂にて法要が営まれ、重源上人坐像(国宝)が一般公開されます。
7/28
解除会(けじょえ) 【東大寺大仏殿】
解除会は古来より行われていた六月の晦(みそか)の「夏越の祓(なごしのはらえ)」に由来する法会。茅草(ちぐさ)でつくった約2mもの茅の輪(ちのわ)が大仏様の前に設けられ、東大寺の僧侶がこれをくぐり厄除けを祈願します。この輪をくぐれば本年の悪病から逃れることができるといい、多くの参拝者が訪れます。
8月 8/7
大仏さまお身拭い 【東大寺大仏殿】
年に一度行われる、大仏様のお体を浄める行事。早朝より二月堂の湯屋で身を清めた約120人の僧侶や関係者が、白装束に藁草履姿で大仏殿に集合。午前7時より大仏様の魂を抜く儀式が行われ、全員でお経を唱えます。その後お身拭いが始まり、大仏様の頭のさきから隅ずみまで丁寧に掃除します。最後に全国から奉納された写経を胎内に納め、大仏様の魂を戻す儀式が行われます。
8/15
大仏殿万燈供養会 【東大寺大仏殿】
古都奈良の夏の五大行事のひとつ。盂蘭盆(うらぼん)の最終日、大仏様に沢山の燈籠をお供えして先祖を供養します。 大仏殿のまわりに2500基ほどの灯籠が並べられ(灯籠1基の中に4つの明かりを入れるので、灯明の数は約1万)、幻想的な雰囲気をかもし出します。
当日は19時から22時までの間、普段通れない大仏殿の中門が開かれ、拝観無料となります。また、年に2回だけ開かれる大仏殿の観相窓が開かれ、灯火に美しく浮かび上がる大仏様のお顔を拝むことができます。
9月 9/17
十七夜・十七夜盆踊り 【東大寺二月堂】
毎月17日は観音様の縁日で、特に旧暦8月17日は「十七夜(じゅうしちや)」と呼ばれ、昔から各地の観音霊場で様々な催しが行われています。東大寺では毎年9月17日、二月堂本堂内に万灯明をともして「十七夜」の法要が営まれます。
法要後、二月堂下の広場で河内音頭・江州音頭による「十七夜盆踊り」が開催されます。奈良ではこの「十七夜盆踊り」が「盆踊りの踊り納め」であったといわれ、誰でも自由に参加することが出来ます。
10月 10/5
転害会(てがいえ) 【手向山八幡宮】
東大寺法華堂(三月堂)の南にある手向山八幡宮。聖武天皇が東大寺大仏の造営にあたって守護神として大分県の宇佐神宮より八幡神を勧請(かんじょう)したことに始まります。
転害会はこの神迎えの行列の様子を再現したものといわれ、転害てがいもんを御旅所として、神輿3基の渡御、神供・祭式と共に、かつては田楽・舞楽の奉納などが盛大に行われたようです。現在は神事・祭礼のみが八幡宮と転害門で行われています。神事後、普段は立ち入り禁止の転害門を通り抜けることが出来ます。
10/8
翁舞(おきなまい) 【奈良豆比古神社】
きたまちの北端、奈良阪町にある奈良豆比古(ならづひこ、ならつひこ)神社は「延喜式神名帳」にその名がみられる由緒ある神社です。ここで毎年10月8日、町内の翁講・翁舞保存会の方々によりに「翁舞」が奉納されます。翁舞は能楽の源流といわれ、日本芸能史のうえで極めて貴重な存在。国の重要無形民俗文化財に指定されています。
10/15
大仏様秋の祭り・慶讃能 【東大寺大仏殿・鏡池】
天平15年(743年)10月15日に聖武天皇が大仏建立の詔(みことのり)を発せられたことを祝う法要。 「・・・・ここに天平十五年歳次癸未十月十五日を以て、菩薩の大願を発して、廬舎那仏の金銅像一躰を造り奉る。・・・。」(大仏建立の詔より)当日は、大仏殿にて法要と表千家による献茶式が行われ、その後、鏡池舞楽台にて慶讃能が披露されます。
11月 11月初め
恋都祭(ことさい) 【奈良女子大学】
毎年11月初めに開催される奈良女子大学の学園祭です。
11/13
十夜柿供養まつり 【慈眼寺】
奈良市の天然記念物に指定されている境内の柿の巨木(樹齢300年)の実を本尊に供え、長寿を祈願し、長寿の実として参詣者に配られます。慈眼寺は、聖武天皇の守り仏を安置したことに創始する厄除発祥のお寺。
12月 12/14
仏名会(ぶつみょうえ) 【東大寺二月堂】
平安時代の初期に始まった法要で、一夜または三夜を限って、過去・現在・未来の三千仏名を唱え、1年間に犯した罪を懺悔します。今は、過去・現在・未来と1年ごとに3ヶ年で祈修することとなりました。
12/16
良弁忌(ろうべんき) 【東大寺開山堂】
東大寺の創建に尽力された、東大寺初代別当の良弁僧正(ろうべんそうじょう)のご命日。この日は開山堂で、国宝・良弁僧正坐像が一般公開されます。
12/31
除夜の鐘 【東大寺鐘楼】
重さ26.3トンもある梵鐘(国宝)は東大寺創建当初のもの。その姿の美しさもさることながら音色の美しさから「奈良太郎」と愛称され、日本三名鐘の一つに数えられています。また、南都八景の第一にも挙げられています。
鐘が大きいので、当日は先着順に約8名ずつ組になって鐘をつくことになります。鐘は108回つきますので、800人余りの人が参加できます。東大寺創建当初の、しかも国宝の鐘をつくことができるなんて、何とも贅沢な行事ではありませんか。
12/31
除夜の鐘 【般若寺】
午後11時45分頃から先着順で希望者全員が鐘をつくことができます。

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